「工場勤務を続けたら退職金はいくらもらえるのか」
正社員として働き始めた頃、私はこの疑問をずっと後回しにしていました。
うつで会社を辞めると決めたときも、実は退職金について調べたりはしませず、結局、具体的な額面を目にしたのは、退職の手続きが進んでからのことでした。
今回は食品メーカーと化学メーカー、合わせて10年の現場経験をもとに、工場勤務の退職金について正直にお伝えします。
工場勤務に退職金はあるのか
実は、食品メーカーにも化学メーカーにも、退職金制度自体はどちらにもありました。ただ、制度があることと、実際にまとまった金額を受け取れることは、別の話だと痛感しています。
食品メーカー(中小)の場合
最初に勤めた食品メーカーにも、退職金制度はきちんとありました。
就業規則の片隅に記載があるだけで、入社したばかりの頃はほとんど意識せずに過ごしていたんです。3年という短い勤続年数だったこともあり、実際に受け取った金額はごくわずかだったと記憶しています。

具体的な数字まではあまり覚えていませんが、少なくとも生活が変わるような額ではありませんでした。
化学メーカー(大手寄り)の場合
転職先の化学メーカーにも退職金制度がきちんと整っていました。
実際に受け取った金額は数十万円ほどで、はっきりと覚えています。

7年勤めた割には、正直そこまで大きな額ではありませんでした。
退職金の相場はどれくらいか
退職金の額は「工場勤務だから」で一律に決まるものではなく、勤続年数と会社の制度設計によって大きく変わります。ここでは自分が調べた範囲での目安を紹介します。
勤続年数別の目安
一般的に、勤続5年未満では退職金がほぼゼロというケースが多く、10年前後でようやく数十万円台に乗ってくるという話をよく聞きます。
20年、30年と勤め上げて初めて数百万円規模になるイメージで、短期間で辞める工場勤務者にとっては、正直あまり期待できる金額ではありません。
中退共・確定拠出年金などの制度
中小企業の場合、中小企業退職金共済(中退共)に加入していることもあります。
これは会社が毎月一定額を機構に積み立てる制度で、退職金がない会社よりは安心材料になります。ただ、加入の有無は求人票だけでは分からないことが多く、面接や入社後の説明でようやく判明するというのが実情でした。
もう限界かもしれないと感じたら
退職金の額に関わらず、体調を優先していいんです。自分で言い出せないときは、退職代行イマスグヤメタイのようなサービスに任せる方法もあります。
自己都合と会社都合で変わること
同じ退職でも、自己都合か会社都合かで受け取れる金額や失業保険の条件が変わってきます。ここは自分自身、身をもって知ることになった部分です。
うつで辞めた自分のケース
体調を崩して退職を決めたとき、産業医面談を経て会社都合退職として認めてもらうことができました。
自己都合だと給付制限がついて日数も限られますが、会社都合だとその制限がなく、給付日数も自己都合の3倍近くあった感覚があります。
退職金自体はそこまで大きな額ではありませんでしたが、失業手当の総額で見ると会社都合とそうでない場合の差はかなり大きかったです。

給付日数がまだ多く残っている状態で次の仕事が決まったこともあり、再就職手当も普段より多めにもらうことができました。
会社都合にできるかの交渉
とはいえ、会社都合退職への切り替えは会社側の判断に大きく左右されます。
診断書を提出しても難色を示されることもあると聞きますし、実際は交渉に近いやり取りが必要になる場面もあるでしょう。
体調が悪い中でこの交渉をするのはかなり負担が大きく、一人で抱え込まない方がいいというのが正直な感想です。
退職金だけで転職や退職を判断していいのか
退職金の金額は気になるところですが、それだけを基準に工場に残るかどうかを決めるのは危険だと感じています。
目先の金額より働き方を優先した理由
自分の場合、化学メーカーで積み立てられていた退職金は、正直そこまで大きな金額ではありませんでした。それでも辞める決断ができたのは、心身の状態を優先したからです。

数十万円のために体調を悪化させ続けるほうが、長い目で見ればずっと高くつくと感じています。
退職金がなくても後悔しなかった話
食品メーカー時代の退職金は勤続3年というのもあって、ごくわずかな金額にとどまりました。それでも今振り返って後悔はしていません。
むしろ、その環境に見切りをつけて化学メーカーに移ったことで、結果的に収入も働き方も改善したからです。
退職金は入社時にはなかなか聞きにくい話ですが、就業規則や求人票の福利厚生欄には目を通しておいて損はありません。
今まさに「工場を辞めたいけど退職金が心配で踏み出せない」と感じているなら、まずは自分の会社の制度を確認するところから始めてみてください。

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