食品工場で働く女性の「あるある」を10年現場で見てきた元ライン監督が紹介

食品工場の休憩室で談笑する女性スタッフたちのイメージ

食品メーカーで3年、その後化学メーカーで7年、合計10年ほど工場の現場で働いてきました。

食品メーカーでライン監督をしていたころ、私のまわりは女性スタッフばかりという日も珍しくありませんでした。特に食品メーカーでは、女性と一緒に働く機会がとても多かったです。

この記事では、現場で実際に見てきた「食品工場で働く女性あるある」を、思い出しながら紹介していきます。

食品工場で働く女性のあるあるを「身だしなみ」「人間関係」「体力・体調」の3つに分けたイメージ図
目次

身だしなみに関する「あるある」

食品工場は衛生管理が厳しいぶん、身だしなみに関しても独特のルールがあります。まずはそのあたりの「あるある」から紹介します。

ネイル・マニキュアができないジレンマ

食品工場ではネイルやマニキュアが禁止されているところがほとんどです。休みの日にきれいにネイルをしていても、出勤前には必ず落とさなければなりません

私の周りでも「せっかく塗ったのに」とぼやきながら除光液を使っている人を何人も見てきました。それでも、休みの日だけおしゃれを楽しむというメリハリをつけている人が多かった印象です。

防寒着で誰だか分からなくなる

冷蔵・冷凍エリアで作業する日は、防寒着や帽子、マスクで全身をしっかり覆うことになります。目元しか見えない状態になるので、慣れないうちは誰が誰だか分からなくなることもよくありました。

声をかけてから「あ、〇〇さんだったんですね」と気づくやりとりは、ちょっとした現場あるあるだと思います。慣れてくると、目元や歩き方だけで誰なのか分かるようになってくるので不思議なものです。

目元しか見えないのに、慣れてくると誰なのか分かるようになるから不思議なんです。

防寒着で全身を覆った食品工場スタッフのイラスト
身だしなみの主なルール
  • ネイル・マニキュア禁止
  • 出勤前に爪や髪をチェック
  • 冷蔵・冷凍エリアでは防寒着・帽子・マスクを着用

人間関係の「あるある」

身だしなみだけでなく、女性が多い現場ならではの人間関係にも独特の空気があります。

ベテランおばちゃんの結束力がすごい

食品工場のラインには、何十年も同じ現場で働いているベテランの女性スタッフがいることが多いです。彼女たちの結束力はとても強く、新人が入ってくると自然と気にかけてくれる文化があります。

最初は少し緊張する空気に感じるかもしれませんが、認められると一気に距離が縮まる印象がありました。

結束力の強さは、新人への気配りにもつながっています。

監督という立場でも、このベテランたちの結束力に何度も助けられました。

休憩室のお裾分け文化

休憩室では、お菓子やちょっとした差し入れのお裾分けが頻繁に行われていました。誰かが旅行に行けばお土産が回ってきて、家庭菜園で野菜が採れれば分けてもらえることもあります。

この文化に助けられて、休憩時間が楽しみになっていたスタッフも多かったように思います。ちょっとした会話のきっかけにもなっていて、現場の雰囲気を和らげる役割も果たしていました。

体力・体調に関する「あるある」

最後に、体力面や体調に関して感じた「あるある」も紹介しておきます。

力仕事は意外と少ない

食品工場と聞くと力仕事のイメージを持たれがちですが、実際には検品やパッケージングなど、細かい作業が中心の工程も多くあります。私が見てきた現場でも、重い荷物を運ぶ工程は男性スタッフが担当し、女性スタッフは繊細な作業を任されることが多かったです。

力に自信がなくても続けやすい工程が用意されている点は、意外と知られていないポイントかもしれません。

冷えとの戦いは女性のほうが大変そう

冷蔵・冷凍エリアでの作業は、男女問わずこたえますが、冷えを訴える声は女性スタッフから聞くことが多かった印象です。カイロを何枚も貼っていたり、休憩のたびに温かい飲み物を手放さなかったりする姿をよく見かけました。

会社によっては防寒具の貸し出しがしっかりしているところもあるので、そうした環境が整っているかどうかは、働きやすさを左右する大事なポイントだと思います。

体調不良への配慮は意外と手厚い

立ち仕事が中心の現場なので、体調が優れない日は無理をしないよう声をかけ合う文化がありました。私が監督をしていたときも、体調不良を申し出た女性スタッフには、座り仕事が中心の工程へ一時的に配置を変えるなどの対応をしていました。

すべての現場がそうとは限りませんが、少なくとも私が見てきた食品工場では、無理をさせない空気が根付いていたように思います。ちょっとした不調でも言い出しやすい雰囲気があるかどうかは、働きやすさに直結する部分だと感じています。

体調不良を言い出しやすい空気があるかどうかで、働きやすさは全然違うんだと監督をしていて感じました。

体力面で意外と知られていないポイント
  • 重い荷物は男性スタッフ中心、女性は繊細な作業が中心
  • 防寒具の貸し出し環境は会社ごとに差がある
  • 体調不良時は配置転換など配慮があるケースが多い

あるあるの裏には、女性が長く働きやすい工夫もある

ここまで紹介してきた「あるある」は、大変そうに見える部分もあったかもしれません。それでも、こうした環境の中で長く働き続けている女性スタッフがたくさんいるのも事実です。

あるあるの多くは、女性が長く働き続けるための工夫の裏返しでもあります。

休憩室の文化やお互いを気にかけ合う雰囲気は、居心地の良さにもつながっていたように思います。これから食品工場で働こうと考えている女性の方は、こうしたリアルな雰囲気も参考にしてみてください。

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