工場を辞めて最初の朝、目覚ましをかけずに起きました。

工場で10年働いてきた私にとって、それだけで十分すぎる変化だったんです。
食品メーカーで3年、化学メーカーに7年(うち退職前の約1年間は休職)。合計10年製造業に身を置いた後、個人事業主として独立しました。
変わったことはたくさんあります。良いことも、正直しんどいことも。
この記事では包み隠さず書いていきます。
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工場から転職して変わったこと
工場を辞めて変わったことは、想像以上に多かったです。仕事の中身だけでなく、毎日の気持ちや生活リズム、自分自身への見方まで変わりました。
良い変化も悪い変化も、正直に書いていきます。

1. 毎日成長している実感がある
これが一番大きい変化です。
個人事業主になってからは真逆です。今日できなかったことが明日できるようになります。
知らなかったことを覚えて、すぐ仕事に活かせる。

毎日の仕事が全部自分のスキルとして積み上がっていく感覚があります。
2. 指示待ちではなくなった
工場の仕事は「決められたことを決められた通りにやること」が正解でした。自分で考えて動いても、マニュアルと違うことをすれば怒られる環境です。

今は全部自分で決めます。何をするか、どう進めるか、優先順位はどうするか。
最初は判断の連続で戸惑いましたが、今は自分で考えて動くことが当たり前になりました。
「指示を待つ」という感覚が完全になくなったのは、工場時代の自分には想像できなかった変化です。自分で考えて動けるようになると、仕事が全然違うものに感じます。
3. 人間関係のストレスがなくなった
工場の人間関係は密です。毎日同じメンバーと同じ空間で長時間一緒にいます。
合わない人がいても逃げ場がない。その積み重ねが地味にしんどかったです。
工場時代にどれだけ人間関係にエネルギーを使っていたかを、辞めてから実感しました。

人間関係で消耗しなくなって、毎日が軽くなりました。
ただ、当時の人間関係が全部しんどかったわけではありません。
食品メーカー時代の同期(東北配属だったので「東北組」と呼んでいます)とは今でも仲がいいですし、化学メーカーで仲良くなった人とも今なお連絡を取り合っています。

4. お金の不安が生まれた
良いことばかり書いてもフェアじゃないので、正直に書きます。
工場時代は給料が低くてサービス残業もありましたが、毎月決まった日に決まった額が振り込まれていました。
その安心感の大きさに、辞めてから初めて気づいたんです。

来月の収入がどうなるか分からない不安は、今もあります。
実は独立を決める前、化学メーカーに勤めながら副業を始めていました。きっかけは将来への不安です。
物価の上昇や結婚、これから先の生活にかかるお金を考えると、会社員の給料だけでは心もとないと感じていました。
ただ、お金の不安と工場時代の閉塞感を天秤にかけたとき、今の方がいいと思っています。不安はあっても、毎日成長している実感と自分で考えて動ける環境は、工場時代には絶対になかったものだからです。
独立してすぐの頃は、正直かなりやらかしました。
SNSをひらけば、「誰でも簡単に!」とか、「この方法で月収100万円!」とかたくさん情報が出てきます。

それらを片っ端からとにかく手当たり次第、いろんなことに手を出してしまったんです。
作業もどんどん浅くなっていきますし、収益がゼロの時期の焦りは今思い出しても半端じゃなかったです。
一時期は、クライアントワークもやっており、がむしゃらにやって3ヶ月くらいで最高ランクまで上り詰めました。
これ自体はいい経験にはなりましたが、正直かなりの低単価で、時間を切り売りしているだけの状態でした。
この頃は何度も「会社員って楽だったんだな」と思いました。
それでも独立したことに後悔はありません。副業を始めたのは20代後半だったので、今にして思うと結構長く続けていることになります。

5. 時間の使い方が自分で決められる
工場はシフト制で、自分の時間が会社に管理されていました。
食品メーカーで夜勤専属だった時期は、夜勤明けの日は何もできないまま終わって、休日も次のシフトに備えるだけ。自分の時間という感覚がほとんどなかったです。
集中できる時間に仕事して、疲れたら休む。誰かに管理される感覚がありません。

これは慣れるまで逆に難しかったです。
工場での10年間で、自分で時間を管理する感覚が完全に抜けていたんだと思います。
工場を辞めて後悔していないか
正直に言います。後悔はないです。
ただ「もっと早く動けばよかった」とは思っています。うつ状態になって退職という形になってしまったからです。
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実際は、心療内科で鬱と診断されたその日から会社を休みました。診断書は毎月提出し、通院は2週間に1回のペースで、休職期間の1年間をまるまる使い切ってから退職しています。
「辞めます」と伝えたときの会社の反応は、拍子抜けするくらいすんなりしていました。以前の職場で「辞めたい」と言ったら引き止められた経験があったので、この差には驚きました。
- 心療内科で鬱と診断され、その日から休みに入る
- 診断書を毎月提出、通院は2週間に1回のペース
- 休職期間の1年間をまるまる使って退職
- 「辞めます」と伝えると会社の反応はすんなりだった
限界になる前に、自分で決断できているのが理想です。
工場という環境が悪いわけじゃないです。合う人には最高の職場だと思います。
でも私には合っていなかった。それに気づくのに10年かかりすぎました。
そもそも、独立や退職を誰かに相談したことはありません。自分のことなので、相談する必要はないと思っています。
背中を押されるならそれでいいし、反対されてやめるくらいなら最初からやらないほうがいい。ずっとそう思っています。
ちなみに親は、時代の変化もあって「会社員が全てではない」ということを理解してくれています。

工場からの転職についてよく聞かれる質問
工場を辞めて変わったことについて、よく同じような質問をもらいます。実際に工場から個人事業主になった経験をもとに正直に答えていきます。
工場を辞めて後悔しませんでしたか?
ないです。もっと早く動けばよかった、とは思っています。
工場という環境が合う人もいるので、環境自体が悪いわけではなく、自分に合っていなかっただけだと思っています。
工場を辞めた後、収入はどうなりましたか?
正直に言うと、最初はしんどかったです。
工場時代は手取りが低くてもサービス残業があっても、毎月決まった日に決まった額が振り込まれていました。
個人事業主になってからは収入が安定しない月もあり、その不安は今もあります。ただお金の不安と工場時代の閉塞感を天秤にかけたとき、今の方がいいと思っています。
工場を辞めるタイミングはいつが正解でしたか?
限界になる前です。これに尽きます。
私はうつ状態になってから退職しましたが、それは最悪のタイミングでした。
体と精神が回復するまでの間、転職活動もできない状態が続きます。「しんどい」と感じているうちに動くのが、一番選択肢が広い状態です。
工場勤務から個人事業主になるのは難しいですか?
簡単ではないですが、工場しか経験のない人でも可能です。
私自身、工場に勤めながらWebの仕事を始めました。最初は何もわからない状態でしたが、毎日少しずつ覚えていきました。
- 黙々と継続する力
- 報連相の習慣
- タフさ
これらは個人事業主になってからも役に立っています。
工場経験がマイナスになることはないです。むしろ「あの環境でやってきた」という自信は、新しいことを始めるときの精神的な支えになっています。
独立だけが道ではないです。今の工場が合わないだけなら、環境を変えるという選択肢もあります。工場求人テックで自分に合う工場を探してみる
工場から転職して一番驚いたことは何ですか?
「自分で考えて動くだけでこんなに毎日が変わるのか」ということです。
工場時代は指示通りに動くことが正解で、自分で考える機会がほとんどありませんでした。
転職してから自分で判断して動く毎日になったとき、仕事が全然違うものに感じました。成長の実感が毎日あることが、こんなに気持ちいいとは思っていなかったです。
まとめ
- 毎日成長している実感は、工場時代には一度もなかったものだった
- 自分で考えて動けるようになったのは想像以上に大きい変化だった
- 人間関係のストレスがなくなって毎日の気持ちが全然違う
- お金の不安は正直ある。でも閉塞感との天秤では今の方がいい
- 時間を自分で管理する感覚は、工場を辞めてから取り戻した
- 後悔はないが、もっと早く動けばよかったとは思っている
「転職したら人生が変わる」という言葉は、大げさに聞こえるかもしれません。でも環境を変えることで変わるものは、思っている以上に大きかったです。
独立が全員に合うわけではありません。まずは条件のいい工場を探すところから始めるのもありです。
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