「工場勤務 頭おかしくなる」ということばで検索する人の気持ちは、僕にはすごくよくわかります。
同じ作業を延々と繰り返しているうちに、自分の思考がどこかへ行ってしまうような感覚になったことが、僕自身にもあったからです。
食品メーカーと化学メーカーで合わせて10年働き、最終的にうつ状態と診断された経験も踏まえて、あの感覚の正体について書いてみます。
それ、気のせいじゃないかもしれません
「頭がおかしくなる」というのは大げさな表現に聞こえるかもしれませんが、単調作業を長く続けている人なら、似たような感覚に心当たりがあるのではないでしょうか。

まずは僕が実際に感じていたことから紹介します。
単調作業が思考を止めてしまう感覚
化学メーカーでオペレーターをしていた頃、同じ工程を一人で黙々とこなす時間が長く、気づけば頭の中が空っぽになっていることがよくありました。
何か考えていたはずなのに、数十分後には何を考えていたのか思い出せない。そんな感覚が積み重なっていくと、自分の意識がどこかへ置き去りにされているような、妙な心もとなさを覚えるようになります。
僕が「おかしい」と気づいた瞬間
決定的だったのは、ある日の仕込み作業で手順を間違えたときでした。
幸い大きな事故にはつながりませんでしたが、自分の集中力がもう限界に近いところまで来ていることを、そこで初めて突きつけられました。
なぜ工場の仕事は「頭がおかしくなる」感覚を生みやすいのか
この感覚は精神論やその人の弱さの問題ではなく、工場という環境の構造そのものに理由があると僕は考えています。
同じ動作の繰り返しが脳に与える影響
工場の仕事は、判断や工夫の余地が少ない作業を何時間も繰り返すことが多いです。頭を使っている実感がないまま体だけが動き続けるので、脳がどこか省エネモードに入ってしまうような感覚になります。
この状態が毎日、何年も積み重なっていくと、思考する力そのものが鈍っていくように感じるようになりました。
手が空くと、思考はネガティブな方向に流れやすい
ただし、頭が鈍っているからといって、何も考えていないわけではありません。単純作業は体こそ忙しくても、頭の中には妙な余白ができるものです。
人間の思考は放っておくと前向きな方向にはなかなか向かわず、不安や不満といった話題を勝手に拾ってくるものなのだと、身をもって知りました。
会話が少ない環境も拍車をかける
化学メーカーの現場は個人作業が中心で、日勤・土日祝休みという働きやすい条件ではあったものの、一日のうちに誰とも会話しない時間がかなり長かったんです。
人と話すことで思考が整理されるという面は意外と大きく、それが少ない環境では、頭の中のもやもやが晴れないまま溜まっていく感覚がありました。
一時的な疲労と、放置してはいけないサインの違い
ここで気をつけたいのが、単なる疲れと、無視してはいけないサインを混同しないことです。両者は似ているようで、実はけっこう違います。
数日休めば戻る「ただの疲れ」
忙しい週が続いたあとに頭がぼんやりする程度なら、休日にしっかり休めば元に戻ることがほとんどです。
趣味の時間を持ったり、誰かと話したりするだけで気分が切り替わるようなら、それは一時的な疲労と考えて差し支えないと思います。
僕の場合は仕込みミスが最後の合図だった
一方で、休んでも回復しない、むしろ休日にまで仕事のことが頭から離れないという状態が続くなら、それはもう一段階深いところまで来ているサインです。
僕自身、副業で少しずつ稼げるようになっていた時期でさえ、現場での毎日はまったく変わらず、そこに仕込みミスが重なったことで、自分でも制御できないところまで来ていたのだと思います。
感覚を無視しないためにできること
最後に、当時の自分にも伝えたかったことを、二つだけ書いておきます。
記録をつけて自分の変化に気づく
毎日のちょっとした違和感は、その場では「気のせい」で片付けてしまいがちです。
当時の僕にその習慣があれば、もう少し早く手を打てていたかもしれません。
環境を変える選択肢を持っておく
記録をつけて「これはもう限界に近い」と感じたら、環境そのものを変えることも選択肢に入れておくべきです。僕は結局うつ状態と診断されてから退職という形になりましたが、そこまで行く前に動ければ、それに越したことはありません。
今の職場を離れる決断がすぐにできない人は、まず退職代行のようなサービスがあることを知っておくだけでも、気持ちが少し楽になるはずです。
今の環境がもう限界だと感じたら
「辞めたいのに言い出せない」というときは、自分で交渉せずに済む方法もあります。
退職代行イマスグヤメタイの詳細を見てみる
「頭がおかしくなる」という感覚は、決して大げさな表現ではありません。
単調な作業を長く続ける環境の中では、誰にでも起こりうることだと僕は思っています。もし今そう感じているなら、それはあなたが弱いからではなく、環境と自分が合っていないだけかもしれません。

コメント