工場勤務をしていると、他の仕事ではなかなか共感してもらえない「あるある」がいくつも出てきます。
食品メーカーで3年、化学メーカーで7年、現場に立ち続けた身として、当時は当たり前すぎて気づかなかったことが、辞めてから振り返るとやけに鮮明に思い出されるんです。

当時の同僚と久しぶりに連絡を取ったときも、話題の大半はこうした「あるある」で盛り上がりました。
今回は10年の現場経験の中で「これはあるある」と感じた瞬間を、正直にまとめてみます。
現場に出てすぐに気づく「あるある」
入社したばかりの頃は、覚えることよりも先に体で気づかされることがたくさんありました。今振り返ると笑い話ですが、当時は毎日が驚きの連続だったのを覚えています。
まずはその中でも特に印象に残っているものを挙げてみます。
- 制服のにおいがなかなか取れず、休日に着ている私服にまで移っている気がしてくる
- 立ちっぱなしの初日は帰り道の足が棒のようになり、家までの距離が普段の倍に感じられる
- 覚えたはずの手順を数日空けるとすっかり忘れていて、また一から教わる羽目になる
- 現場独特の略語や隠語が飛び交い、最初の1ヶ月は会話の半分も理解できない
- 工場内の時計を見る回数が増え、休憩までの残り時間を無意識に計算してしまう
- 初日にもらった軍手や耳栓の使い方すら分からず、先輩にこっそり聞き直す
慣れてくると分かる人間関係の「あるある」
数ヶ月経って現場に慣れてくると、今度は人間関係の面での「あるある」が見えてきます。ここは会社によっても色が違っていたので、食品メーカーと化学メーカーそれぞれで印象的だったことを分けて紹介します。
食品メーカーで感じたあるある
食品メーカーの現場は女性の先輩が多く、最初の数ヶ月はまるで値踏みされているような緊張感がありました。世間話にうまく入れるようになって初めて、仕事も少しずつ任せてもらえるようになったと感じています。
休憩室での会話量が、そのまま現場での居心地の良さに直結していたようにも思います。数十人が同じ休憩室を使うので、誰がどのテーブルに座るかまで暗黙のルールがあったことも、今となっては懐かしい記憶です。
化学メーカーで感じたあるある
化学メーカーは男性中心の職場で、雑談よりも作業効率を重視する空気が強かったんです。それでも同じ班で長く働くうちに、言葉少なでも「あうんの呼吸」で仕事が回るようになっていきました。
ミスをしたときに黙って手伝ってくれる先輩がいるかどうかで、その後のモチベーションが大きく変わることも実感しています。
体に染みつく「あるある」
工場勤務を続けていると、意識しなくても体に染みついてしまう習慣のようなものが出てきます。辞めて数年たった今でも、ふとした瞬間にその名残に気づくことがあるんです。
- 休憩時間になると同僚と示し合わせたように同じタイミングで水分補給をする
- 機械の異音に敏感になり、プライベートで似た音を聞くだけでドキッとする
- 数字や個数を無意識にカウントする癖がついて、レジの行列でも人数を数えてしまう
- 制服からいつもの私服に着替えた瞬間だけ、やけにほっとする
- 立ち仕事の名残で、電車で座れる場所があっても妙に落ち着かないことがある
- 工場の匂いに似た香りを嗅ぐと、当時の休憩室の光景がふと頭に浮かぶ
辞める前後で分かった「あるある」
実際に工場を辞めてから振り返ってみると、渦中にいたときには気づかなかった「あるある」もいくつか見えてきました。こうした「あるある」は、在職中は当たり前すぎて話す機会がなかったように思います。
在職中は「工場勤務なんてどこも同じだろう」と思っていましたが、辞めてから他の現場の話を聞くと、会社によって驚くほどルールも空気も違うことに気づかされました。
もっと早く外の情報に触れておけば、無理に我慢し続けなくてもよかったのかもしれないと感じることもあります。情報を閉ざされた環境に長くいると、それが普通だと錯覚してしまうものだと痛感しています。
別の現場を知らなかったことが、地味な後悔になった
今の職場の「あるある」に疲れてきたなら、他にどんな工場があるのか覗いてみるのもひとつの方法です。工場求人テックで自分に合う工場を探してみる
振り返ってみると、「あるある」の数だけ自分がその環境に馴染もうとしていた証拠でもあった気がします。「あるある」と笑って済ませられるうちはまだいいですが、笑えなくなってきたときは、それがサインなのかもしれません。
今の職場の「あるある」に、あなたはまだ笑えていますか。

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