工場勤務は楽なのか?10年現場にいた元ライン監督が本音で答えます

工場勤務の『楽さ』を比較するイメージ(オペレーター業務とライン作業)

「工場勤務は単調な作業が多いから簡単」という人もいれば、「肉体労働だからしんどい」という人もいます。
これだけ意見が分かれると、「結局、工場勤務って楽なの?きついの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。

食品メーカーと化学メーカー、あわせて10年間現場にいた身として、正直な体感をお伝えしていきます。

結論から言うと、「楽かどうか」は職場によっても、何を基準にするかによっても、答えがかなり変わってきます。

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目次

「楽」ということばに含まれている二つの意味

「工場勤務は楽」と言うとき、そこには体力的な負担の話と、精神的な負担の話が混ざっていることが多いです。まずはこの二つを分けて考えてみます。

体力的に楽かどうか

立ちっぱなしで重いものを運ぶような作業なのか、座ったまま機械を見ているだけの作業なのか。

やっぱりどうしても、体力仕事となると、運動経験があるかどうかは必須になってくると思います。

運動経験がなくても根性でついてきて肉体改造した後輩はいました。笑

精神的に楽かどうか

一方で、ノルマに追われるプレッシャーや人間関係のストレスがどれくらいあるかも、「楽さ」を左右する大きな要素です。

入社したばかりの頃、パートの班長さんに「今年も使えない社員が来た」と言われたことがあります。

これは僕だけでなく、同期全員に対してでした。

上の代の先輩は5人中4人が辞めていたので、新入社員にはもう期待されていない空気があったんだと思います。

「新入社員だろうがそんなこともできないの?」というのも、当たり前のように言われていました。

食品メーカー時代ライン監督でしたが、ラインのおばちゃんの癖が強かったり、海外からの派遣の子もいたので、コミュニケーションには苦労しました。

おばちゃんは社員だろうが、なんだろうが嫌いな人には容赦なく罵声です。

食品メーカーと化学メーカー、体感はまるで違った

ここからは、僕が実際に働いた二つの現場を比較しながら、体感を具体的に書いてみます。

工場勤務の体力的な楽さと精神的な楽さのイメージ

食品メーカーのライン作業は体力的には比較的楽だった

僕がいたのは、全国に工場を展開する大手食品メーカーでした。

複数人でチームを組んでラインを回す仕事で、常に周りのペースに合わせながら手を動かし続ける必要がありました。

ただ、ラインに大きな異常さえなければ、体力的な負担はそこまで大きくなかったと感じています。

繁忙期だけは別で、休憩時間もろくに取れないほど忙しかったです。

化学メーカーのオペレーター業務は体力的には大変だった

転職先は、従業員300人規模の外資系化学メーカーの専門工場でした。

個人で担当設備を見る一人作業が中心でしたが、重いタンクを運ぶような力仕事も普通にありました。

タンクは2〜4tくらいの重さで、タイヤと鉄の棒がついていて、それを引っ張って運びます。

多い日は、1日10個ほど動かすこともありました。

中身の入ったドラム缶を動かすこともあったので、かなり神経を使う作業でした。

重いタンクを運ぶ作業は、正直かなり体力的にきつかったです。

力仕事という意味では、正直こちらのほうが大変だったと感じています。

食品メーカーvs化学メーカー 体力面の違い
  • 食品メーカー:ラインに異常がなければ体力的には比較的楽、繁忙期は休憩もままならない
  • 化学メーカー:個人作業が中心だが、重いタンクを運ぶ力仕事もあり体力的には大変

それでも「楽」とは言い切れなかった理由

ただ、体力的に楽になったからといって、それで満足できたかというと、話はそう単純ではありませんでした。

単調さがじわじわ効いてくる

実際の作業は、決まったレシピを見ながら、溶剤を決まった量だけタンクに入れるという、ほぼそれだけの繰り返しでした。

正直、誰にでもできる作業です。

同じことの繰り返しすぎて、人間関係とはまた別の種類のしんどさが、じわじわ効いてきました。

副業を始めたのは、将来の自由を手に入れたかったからです。

稼げても現実は変わらない焦り

副業である程度稼げるようになっても、日勤で土日祝休みという生活のリズム自体は何も変わらず、そのギャップに焦りを感じるようになっていきました。

この単調さと焦りがどのように積み重なっていったかは、別記事(工場勤務でうつになった話)で詳しく振り返っています。

「楽な工場」を見分けるために見ておきたいポイント

これから工場で働こうとしている人や、今より楽な工場に移りたいと考えている人向けに、現場で見てきた「楽さ」を左右するポイントを整理しておきます。

立ち仕事か座り仕事か、個人作業かチーム作業か

体力的な楽さを重視するなら、立ちっぱなしのライン作業より、座って計器を確認するような個人作業のほうが負担は少ない傾向があります。

ただしチーム作業には助け合える安心感があり、個人作業には孤独感がつきまとうという、それぞれのトレードオフも忘れずに考えておきたいところです。

ノルマや管理の厳しさ

生産数のノルマが厳しく、達成できないと詰められるような職場は、体力面が楽でも精神的にはまったく楽ではありません

この見極めは、実際に複数の求人を見比べてみると感覚がつかみやすくなります。工場求人テックで自分に合う工場を探してみる

求人票だけでは分からない部分なので、可能であれば面接や職場見学のときに、現場の空気を確認しておくことをおすすめします。

楽な工場を見分けるポイント
  • 立ち仕事か座り仕事か、個人作業かチーム作業か
  • ノルマや管理の厳しさ
  • 求人票だけで判断せず、面接・職場見学で現場の空気を確認する

今より楽な工場を探すという選択肢

今の職場を「楽ではない」と感じているなら、その感覚はおかしなものではありません。同じ工場勤務でも、条件次第で負担の大きさはまったく違ってきます。

転職するかどうかはともかく、他にどんな求人があるのかを一度見ておくだけでも、今の職場を客観的に判断する材料になります。

自分にとって「楽な工場」を探すなら

立ち仕事か座り仕事か、個人作業かチーム作業かなど、条件を絞って求人を比較してみるのも一つの方法です。
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「楽な仕事なんてない」という意見もよく聞きますが、僕自身の経験からすると、負担の種類が違うだけで、自分に合った「楽さ」を持つ工場は確かに存在すると思います。無理を重ねる前に、自分にとっての楽さが何なのか、一度整理してみてほしいです。

「楽かどうか」だけでなく「楽しいかどうか(やりがいや達成感)」も気になる方は、工場勤務は楽しいと言えるのか?もあわせてご覧ください。

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