「工場ってどんな1日を過ごしてるんだろう」
工場に入る前、または転職を考えているときに気になることだと思います。求人票に「2交代制」「日勤のみ」と書いてあっても、実際の1日の流れはイメージしにくいです。
私は食品メーカーで3年(2交代制)、化学メーカーで7年(日勤のみ)働きました。同じ「工場勤務」でも、1日の過ごし方は全然違いました。この記事では、両方のリアルなスケジュールを正直に書いていきます。
食品メーカー時代の1日【2交代制・ライン監督】
食品メーカーでは2交代制でした。日勤と夜勤を繰り返す生活です。ライン監督として、パートや外国人スタッフに指示を出しながらラインを回していました。
日勤の場合(7時〜)
6時30分:出勤・準備 着替えて、今日の生産量・人員・設備の状態を確認します。ラインを止めないために、朝のうちに「今日どう動くか」を頭に入れておく必要があります。
7時00分:ライン開始・朝礼 朝礼で連絡事項を共有してからライン稼働。スタッフへの指示出しをしながら、全体の進捗を常に把握します。
午前中:ライン監督・トラブル対応 機械トラブル、人員の急な欠席、在庫切れ。何かしら問題が起きるのが日常です。問題が起きる前に先読みして動くのがライン監督の仕事です。
休憩時間:実質なし スタッフが休憩に行っている間、私は次のラインの準備をしていました。タバコ休憩に行っている人が正直羨ましかったです。監督という立場上、ラインを止めるわけにはいかないので休憩が取れない日が多かったです。
16時00分:引き継ぎ・退勤(のはず) 本来はここで夜勤スタッフに引き継いで退勤ですが、残業が発生することが多かったです。月100時間以上のサービス残業が当たり前の環境でした。
夜勤の場合(22時〜)
21時30分:出勤・準備 夜勤は22時スタートです。日勤スタッフから引き継ぎを受けて、夜間の生産体制を整えます。
22時00分:夜間ライン稼働 基本的な流れは日勤と同じです。ただ夜間は人員が少なく、トラブルが起きたときの対応が日勤より大変です。
深夜〜早朝:孤独との戦い 夜中の2時〜4時が一番しんどい時間帯です。眠気と戦いながら、ラインの監視と次の準備を続けます。仮眠が取れる環境ではありませんでした。
7時00分:引き継ぎ・退勤 日勤スタッフに引き継いで退勤。家に帰っても体内時計が狂っているので、すぐに眠れないことも多かったです。

食品メーカー時代の正直な感想
2交代制の生活で一番きつかったのは、体内時計が常に狂っていることです。日勤と夜勤が交互に来るので、体がリズムを作れない。慣れると言えば慣れますが、疲れが完全に取れる感覚がなかったです。
休憩が取れなかったのも今でも記憶に残っています。スタッフが休んでいる間も動き続けるのが当たり前になっていましたが、今思えば異常な環境でした。
化学メーカー時代の1日【日勤のみ・8時間勤務】
化学メーカーに転職してから、生活が一変しました。日勤のみ、残業ほぼゼロの環境です。同じ工場でも、こんなに違うのかと驚いた記憶があります。
日勤のスケジュール(8時〜17時)
7時45分:出勤・準備 着替えて、前日の引き継ぎ事項を確認します。化学メーカーは安全確認が最優先なので、設備の点検から1日が始まります。
8時00分:朝礼・安全確認 毎朝必ず安全確認の時間があります。ヒヤリハット報告や設備の異常がないかを全員で共有します。製造業の中でも化学系は安全に対する意識が特に高いです。
8時30分〜:製造作業開始 決められた手順に従って化学薬品を扱います。マスク・手袋・保護具の着用は必須です。危険物取扱者の資格が必要な作業もあります。
12時00分:昼休憩(1時間) 食品メーカー時代とは違い、きっちり1時間の昼休憩が取れます。これだけで大げさでなく、人間らしい生活ができると感じました。
13時00分〜:午後の作業 午後は検査・記録・設備の清掃などが中心です。翌日の準備も午後のうちに済ませます。
17時00分:退勤 ほぼ定時で退勤できる環境でした。食品メーカーとのギャップに最初は拍子抜けしたくらいです。残業がほぼないので、プライベートの時間が確保できました。
化学メーカー時代の正直な感想
日勤のみ・残業ほぼゼロという環境は、食品メーカーと比べると天国のようでした。きっちり休憩が取れて、定時に帰れる。体が休まる感覚がありました。
ただ給料は食品メーカーとほぼ変わりませんでした。残業代がなくなった分、手取りはむしろ下がったくらいです。「楽な環境=高収入」ではないのが工場の現実です。
また日勤のみになっても、毎日同じ作業の繰り返しという本質は変わりませんでした。「なんでこんなことやっているんだろう」という閉塞感は、環境が変わっても消えませんでした。
2社を経験してわかった、工場勤務のリアル
食品メーカーと化学メーカー、両方で働いてわかったことがあります。
「工場勤務」という言葉の中に、全然違う働き方があるということです。2交代制と日勤では生活リズムが全く違います。残業100時間と残業ゼロでは体への影響が全く違います。
転職を考えている方は、「工場勤務」というくくりで判断するのではなく、「その工場の勤務体系」を必ず確認してください。求人票の「2交代制」という一言が、生活全体に影響します。
工場勤務のスケジュールについてよく聞かれる質問
工場への転職を考えている方から、スケジュールに関する質問をよくもらいます。実体験をもとに正直に答えます。
Q. 2交代制と3交代制、どちらがきついですか?
どちらもきついですが、3交代制の方が体への負担は大きいと思います。2交代制は日勤・夜勤の2パターンなので、まだリズムを作りやすいです。3交代制は早番・日勤・夜勤が入れ替わるため、体内時計が狂いやすいです。私が経験した2交代制でも十分しんどかったので、3交代制はさらにきついと思います。
Q. 工場の夜勤はいつ慣れますか?
慣れる人もいますが、慣れない人も多いです。私の場合、3年間夜勤をやっても「慣れた」という感覚はありませんでした。「こなせるようになった」というのが正確な表現です。夜勤に慣れるかどうかは個人差が大きく、向き・不向きがあります。
Q. 工場勤務で休憩はちゃんと取れますか?
職場によります。化学メーカーはきっちり1時間の昼休憩が取れました。食品メーカーのライン監督時代は、実質ほとんど取れませんでした。スタッフが休んでいる間も動き続けるのが当たり前の環境でした。求人票に「休憩60分」と書いてあっても、現場の実態は違うことがあります。
Q. 日勤と夜勤、収入はどちらが高いですか?
夜勤の方が夜勤手当がつく分、月収は高くなります。私の食品メーカー時代は夜勤手当が月5万円ついていました。ただサービス残業が100時間以上発生していたので、実質的な時給は最低賃金を下回っていたと思います。夜勤手当だけで判断せず、残業の実態も確認することをおすすめします。
Q. 工場勤務から日勤のみの仕事に転職できますか?
できます。工場内でも日勤のみの職場はあります。私が食品メーカーから化学メーカーに転職したのがそのケースです。転職エージェントに「日勤のみ」という条件を伝えれば、絞り込んで求人を探してもらえます。

まとめ
- 食品メーカー(2交代制)は日勤・夜勤が交互で体内時計が常に狂う
- ライン監督は休憩が取れないことが多い。スタッフが休んでいる間も動き続ける
- 化学メーカー(日勤のみ)は定時退勤・きっちり休憩が取れる環境だった
- 同じ「工場勤務」でも勤務体系によって生活が全く変わる
- 日勤のみになっても「毎日同じ作業の繰り返し」という本質は変わらなかった
工場への転職を考えているなら、「2交代制か日勤のみか」は必ず確認してください。その一つの違いが、生活全体に影響します。
この記事を書いた人:食品メーカー3年(2交代制・ライン監督)・化学メーカー7年(日勤のみ)の工場勤務を経て個人事業主へ。現在はブロガー・アフィリエイターとして活動中。

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