「製造業って給料いいの?」とよく聞かれます。
正直に言います。悪くはないけど、良くもないです。
食品メーカーでライン監督をしていた頃、夜勤手当だけで月5万円ついていました。でも毎月100時間以上のサービス残業が発生していて、それを時給換算したら最低賃金を下回っていたと思います。
化学メーカーはホワイトで残業ゼロ。でも手取りは28万円前後で、食品メーカーの頃と大して変わりませんでした。
この記事では、製造業2社で合計10年働いた私が、リアルな給料事情を包み隠さず書いていきます。
食品メーカーの給料リアル
食品メーカーの給料について、実際の数字をベースに解説します。表向きの給与と実態がかなり乖離していたので、その部分も含めて正直に書きます。
夜勤手当で給料は上がるが、サービス残業で帳消しになる
食品メーカー時代、夜勤手当は月およそ5万円ついていました。これだけ見ると悪くない数字です。
でも実態はサービス残業が毎月100時間以上発生していました。出荷時間に合わせてラインを動かし続けなければならないため、終わらなくても「時間だから上がれ」とはなりません。残業申請できる雰囲気でもなかったです。
100時間のサービス残業を時給1,500円で計算すると月15万円分の無償労働です。夜勤手当の5万円を差し引いても、実質10万円以上をタダ働きしていた計算になります。
手取り30万円に届かない給料でこの働き方は、今振り返ると割に合っていなかったと思います。
残業代が出ない構造になっている
製造業の現場では残業代が出ない、あるいは出にくい構造になっていることがあります。
みなし残業制度で一定時間分が給与に含まれているケースや、現場の雰囲気として残業申請がしにくいケースなど、形は違っても「働いた分だけもらえない」状況は珍しくありません。
求人票に書いてある給与と、実際の手取りが大きく違うことがあるのが製造業の現実です。入社前に残業代の扱いを必ず確認することをおすすめします。
化学メーカーの給料リアル
化学メーカーに転職して、働き方は劇的に改善しました。ただ給料については、期待していたほど変わりませんでした。
残業ゼロでホワイトだが、手取りは28万円前後
化学メーカーはいわゆるホワイト企業でした。残業はほぼゼロ。定時に上がれて、有給も取りやすい環境です。
でも手取りは28万円前後。食品メーカー時代と大して変わりませんでした。
残業代がない分、総支給額は下がります。夜勤手当もないので、食品メーカー時代に比べると額面は下がっているくらいです。
ホワイトな環境と給料はトレードオフになることが多いです。「残業がなくて給料も高い」は製造業ではなかなか両立しません。
製造業の年収は上がりにくい構造になっている
化学メーカーで7年いてわかったのは、製造業の年収は年功序列で少しずつ上がるものの、劇的に増えることはないということです。
昇格してライン長や管理職になれば上がりますが、ポストの数は限られています。頑張っても頑張っても、ポストが空かない限り給料は大きく変わらない。
「あと10年ここにいたら年収はどうなるか」を計算したとき、正直あまり明るい未来が見えませんでした。
製造業の年収を上げる方法
給料に不満があっても、すぐに転職できない事情がある方もいると思います。今の職場で少しでも収入を上げるためにできることを書いておきます。
資格手当を狙う 危険物取扱者、フォークリフト、電気工事士など、資格手当がつく会社は多いです。月5,000円〜1万円の手当でも、年間で6〜12万円変わります。在職中に取れる資格は積極的に取りましょう。
残業代の請求権を知っておく サービス残業は違法です。タイムカードや業務記録を残しておくことで、未払い残業代を請求できる場合があります。すぐに動けなくても、記録だけはしておくことをおすすめします。
転職で年収アップを狙う 製造業の中でも、同じ工場勤務でも会社によって給与水準は大きく違います。今より条件の良い会社に転職することが、年収を上げる一番確実な方法です。
まとめ
- 食品メーカーは夜勤手当5万円ついてもサービス残業100時間で帳消し
- 手取り30万円に届かない給料で月100時間以上タダ働きしていた
- 化学メーカーはホワイトで残業ゼロだが手取り28万円前後
- 残業ゼロと高給の両立は製造業では難しい
- 年功序列で少しずつ上がるが、劇的に増える構造になっていない
- 年収を上げたいなら資格手当か転職が現実的な手段
製造業の給料は「思っていたより低い」と感じている方が多いと思います。その感覚は正しいです。特にサービス残業が当たり前の職場では、実質的な時給は想像以上に低くなっています。

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