利き手を治す？直す？『左利きをなおす』に使われる漢字はどっち？

「左利きをなおす」と聞いたとき、あなたは「治す」と「直す」のどちらの漢字を思い浮かべますか？

どちらも「なおす」と読むため、日常会話では混同されがちですが、それぞれの漢字には異なる意味が込められています。

今回は、「左利きをなおす」という表現に使われるべき正しい漢字について考えてみましょう。

「左利きをなおす」は「直す」が正しい！

社会や文化的な基準で言うと「直す」が正しい

「左利き」というのは病気や異常ではなく、生まれつきの特性です。

つまり、健康上の問題ではありません。そのため、「治す（治療する）」という表現は適していないと考えられます。

一方、「直す」を使う場合、それは「利き手を矯正する」「右利きに変える」といった意味合いになります。

この文脈では、社会的・文化的な基準に合わせて行動を変えるという意味で「直す」が使われます。

したがって、「左利きをなおす」という場合、適切な漢字は「直す」が正解です。

現代の考え方と「なおす」の是非

近年では、左利きであることを無理に「直す」ことに対する批判や懸念も多くあります。

利き手はその人の個性であり、無理に矯正することがストレスや弊害を生む可能性があるという考え方もあります。

そのため、表現として「左利きを直す」という言い回し自体が、価値観の転換に伴って使われなくなりつつあるかもしれません。

「治す」と「直す」の違いとは？

• 治す：「病気やけがなど、身体の不調を回復させる」という意味で使われます。例：「風邪を治す」「虫歯を治す」など。
• 直す：「壊れた物や誤ったものを正しい状態に戻す、改善する」という意味で使われます。例：「時計を直す」「間違いを直す」など。

このように、「治す」は身体の健康に関すること、「直す」は物や行動、状態に関することに使われるのが一般的のようです。

まとめ

言葉の使い方は、時代や文化とともに変わっていきます。